イヌサフラン　花図鑑

イヌサフランは、ユリ科の植物で、ヒガンバナ（彼岸花）同様、9月末に、花が咲く。花の時期には、葉はない。

２０１０年の夏は、異常に暑く、８月中は３５℃を超えた日もあった。９月半ばまで３０℃を超えていた。この頃まで、雨は一滴も降らなかった。

茨城南部の阿見町では、イヌサフランもヒガンバナも、例年は９月下旬に花が咲くが、２０１０年のイヌサフランの咲き方は異常だ。

わが家のイヌサフランは１０月５日頃、１本だけ咲いた。球根が枯れちゃったかなと思っていたら、その後、たくさんの花が出てきた。１６日には満開だった。

公会堂の花壇に植えてあるイヌサフランは２３日には下の写真のようであった。

イヌサフランの花ことば：　私の最盛期は終わった。

イヌサフランの開花が平年に比べて異常であることを記したが、キノコの発生も異常で、キノコ中毒が多発している。

注意して下さい。

毒キノコの発生

８月と９月前半の異常高温と、その後の雨の影響で、夏のキノコと言われるものが、１０月に発生し、キノコ中毒の多発を引き起した。

９月３０日　山形　クサウラベニタケ　３件

１０月２日～４日　福島・平田村　クサウラベニタケ　（ウラベニホテイシメジと間違える）

１０月４日　東京　ニガクリタケ

１０月５日　長野・駒ヶ根　ニガクリタケ

１０月６日　秋田・大館　クサウラベニタケ

１０月７日　茨城・大子　クサウラベニタケ

１０月９日　長野・中野　ツキヨタケ　（ムキタケ・ヒラタケと間違える）

１０月１２日　栃木・佐野　クサウラベニタケ

１０月１２日　広島　ツキヨタケ

１０月１３日　茨城・鉾田　クサウラベニタケ

１０月４～１１日　岩手　ツキヨタケ

１０月１８日　千葉・勝浦　クサウラベニタケ

１０月２１日　長野　ニガクリタケ　　佐久　テングタケ

１０月２１日　秋田　ドクササコ

新聞報道では、クサウラベニタケの中毒が多いが、クサウラベニタケはイッポンシメジの仲間であり、ヒダがピンクから茶色に変色する。

間違えられたキノコのウラベニホテイシメジもやはりイッポンシメジの仲間であり、ヒダがピンクから茶色に変わる。これら２種類は非常に

よく似ており、素人による識別は困難だ。

イッポンシメジの仲間には、毒キノコが多いので、傘の裏がピンクのシメジ型のキノコは食べない。

今年はニガクリタケによる中毒も多い。ニガクリタケでは死ぬこともある。

ニガクリタケはカサのヒダが黒っぽい錆色をしている。また、噛んでみると、吐き気をもよおす何とも言えない味だ。（噛んでも、飲み込まなければ

中毒することはない。よく口をすすぐ。）北海道では、ニガクリタケの味噌汁で死者が出ている。

ツキヨタケは茎に相当する部分を裂いてみると、黒いシミがあるので、区別できる。

ドクササコは地味なキノコで、筆者は見たことがない。

確実に安全だと思うキノコしか食べないようにする。

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